「知恵より智慧を大切に暮らしていこう」と、一旦は封印した古典・兵法書(孫子・呉子・六韜・三略・兵法三十六計)ですが、就職先も決まり、新たな組織の中で生きていかなければならない為、再びそれらを引っ張り出した事は、数日前の記事でしたためました。
そろそろまた全ての書を一読しておこうと思います。
しかし、知恵の結晶であるこれら古典・兵法書の知恵は、もう、以前のよう(以前の職場での使用目的、第一に組織の為という)には二度と用いません。
あくまで危険や危機の回避、そして私と人間関係を持ってくれる大切な方々の力になる為のみです。
私の生業とする医療の世界は、おそらくその殆どの職場が人手不足が付きまとっていると思います。
人手があってもスキル不足。
中には上手く振る舞ったり自分の権限や立場を利用して本当は自分の立場を保つ事を第一にしているとか、ただ単に世の中(職場)を渡っているだけという人材も・・・
まぁ、これらの問題は医療の世界だけではなく、組織には必ず付きまとうものです。見えるか見えないかの違いだけでしょう。
とにかく組織においては人が基盤。私はそう思っています。
いかに施設や設備が優れていようと施設そのもののブランド名が高かろうと、人が全ての基盤です。
それは「孫子」でも”人は城、人は石垣、人は堀”という言葉で説いている所です(この言葉は武田信玄の言葉として有名ですが、信玄が孫子から学び用いたにすぎません)。
人(人間)には個々異なりますが、必ず限界があります。
いかに能力があり、気力も充実していようが、それは状況によって必ず変化します。
身体的にも、精神的にも、気力も、体力も、やる気も、能力も、考え方もです。
たまに「あの人は常にブレない」なんて人を評価する人間がいますが、キツイ言い方ですが、その考えは浅はか極まりない。
般若心経の中にも”色即是空 空即是色”と「目に見える存在全て変化しないものはなく、変化しないものはないというものが目に見えているもの全てである」と説いています。
無理は絶対に続かない。
続かなければ、それは頓挫するという事です。
そして現状維持とは目標ではありません。現状維持では発展にならず、衰退のみの未来が待つもの。
これらは現代のビジネス書や組織論の書籍では当たり前のように書かれています。
マンパワーにあった仕事をこなしつつ、スキルを少しづつ高めていく。
これは個人においても組織においても当てはまるものと私は思っています。
無理がたたれば人は潰れます。仕事を辞めます。
「この仕事は必ずあなたの将来のプラスになるから」・・・このセリフ、部下を潰すダメ上司の言葉の一つとして有名ですね。
無理をしないという事と楽をするという事は全く違います。
無理を持続させ、人が潰れ、人が去り、マンパワーが落ちれば、その分できる仕事や可能な仕事が不可能となります。結果、仕事内容も成果も、組織力も落ちます。衰退です。
もちろん、無理を承知でこなさなければならない物事や場面はあるものです。
しかし、「孫子」では”勝ち目のない相手とは戦わない”という言葉で、「勝ち目や可能性が無ければ、体裁や恰好を気にせず逃げろ」と言い切っています。そして「逃げるとは敗北や失敗ではなく、被害を最小限に留め、次の未来や発展や出直しの為の再出発に備える事」と説いています。
兵法書ではありませんが、孔子の著書「論語」では”中庸”を説いています。中庸とは簡単に言えば「ほどほどでよい」という意味です。
仏教が説く、こんな話があります。
お釈迦様は悟りを開く為、命に係わる過酷で厳しい修行を何年も重ね、命を落とす寸前までいってしまいました。
体がよくなり、お釈迦様は「命を危険に晒すような過酷な修行をしても辛いだけだ」と言って、今までやっていた危険で過酷な修行を辞めてしまいます。
そして、ほどほどの厳しさの別の修業を始め、その末に完全に悟りを開いたとされています。
身体的に過酷なトレーニングをこなすアスリートでも、命や精神は絶対に壊しません。
いかなる理由や目的でも、人を粗末にしてはいけない。そして侮ってもいけない。
・・・難しいものですね(笑)。
そろそろまた全ての書を一読しておこうと思います。
しかし、知恵の結晶であるこれら古典・兵法書の知恵は、もう、以前のよう(以前の職場での使用目的、第一に組織の為という)には二度と用いません。
あくまで危険や危機の回避、そして私と人間関係を持ってくれる大切な方々の力になる為のみです。
私の生業とする医療の世界は、おそらくその殆どの職場が人手不足が付きまとっていると思います。
人手があってもスキル不足。
中には上手く振る舞ったり自分の権限や立場を利用して本当は自分の立場を保つ事を第一にしているとか、ただ単に世の中(職場)を渡っているだけという人材も・・・
まぁ、これらの問題は医療の世界だけではなく、組織には必ず付きまとうものです。見えるか見えないかの違いだけでしょう。
とにかく組織においては人が基盤。私はそう思っています。
いかに施設や設備が優れていようと施設そのもののブランド名が高かろうと、人が全ての基盤です。
それは「孫子」でも”人は城、人は石垣、人は堀”という言葉で説いている所です(この言葉は武田信玄の言葉として有名ですが、信玄が孫子から学び用いたにすぎません)。
人(人間)には個々異なりますが、必ず限界があります。
いかに能力があり、気力も充実していようが、それは状況によって必ず変化します。
身体的にも、精神的にも、気力も、体力も、やる気も、能力も、考え方もです。
たまに「あの人は常にブレない」なんて人を評価する人間がいますが、キツイ言い方ですが、その考えは浅はか極まりない。
般若心経の中にも”色即是空 空即是色”と「目に見える存在全て変化しないものはなく、変化しないものはないというものが目に見えているもの全てである」と説いています。
無理は絶対に続かない。
続かなければ、それは頓挫するという事です。
そして現状維持とは目標ではありません。現状維持では発展にならず、衰退のみの未来が待つもの。
これらは現代のビジネス書や組織論の書籍では当たり前のように書かれています。
マンパワーにあった仕事をこなしつつ、スキルを少しづつ高めていく。
これは個人においても組織においても当てはまるものと私は思っています。
無理がたたれば人は潰れます。仕事を辞めます。
「この仕事は必ずあなたの将来のプラスになるから」・・・このセリフ、部下を潰すダメ上司の言葉の一つとして有名ですね。
無理をしないという事と楽をするという事は全く違います。
無理を持続させ、人が潰れ、人が去り、マンパワーが落ちれば、その分できる仕事や可能な仕事が不可能となります。結果、仕事内容も成果も、組織力も落ちます。衰退です。
もちろん、無理を承知でこなさなければならない物事や場面はあるものです。
しかし、「孫子」では”勝ち目のない相手とは戦わない”という言葉で、「勝ち目や可能性が無ければ、体裁や恰好を気にせず逃げろ」と言い切っています。そして「逃げるとは敗北や失敗ではなく、被害を最小限に留め、次の未来や発展や出直しの為の再出発に備える事」と説いています。
兵法書ではありませんが、孔子の著書「論語」では”中庸”を説いています。中庸とは簡単に言えば「ほどほどでよい」という意味です。
仏教が説く、こんな話があります。
お釈迦様は悟りを開く為、命に係わる過酷で厳しい修行を何年も重ね、命を落とす寸前までいってしまいました。
体がよくなり、お釈迦様は「命を危険に晒すような過酷な修行をしても辛いだけだ」と言って、今までやっていた危険で過酷な修行を辞めてしまいます。
そして、ほどほどの厳しさの別の修業を始め、その末に完全に悟りを開いたとされています。
身体的に過酷なトレーニングをこなすアスリートでも、命や精神は絶対に壊しません。
いかなる理由や目的でも、人を粗末にしてはいけない。そして侮ってもいけない。
・・・難しいものですね(笑)。