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Channel: 辰姫 ~石田三成の娘の生涯と軌跡~
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玄奘に習って・・・?

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 私の日課には”読経”があります。

 仕事の面接の際に趣味・特技の欄に”読経”と書いたら、面接官・上司から「写経じゃないのね、珍しいわ」と言われました。それはさておき・・・。

 故人に喜んでもらう為の朝晩の読経、そして自らを落ち着かせ精神統一をしたい時にも読経をしたりする事もあります。

 最近、ビジネス雑誌や自己啓発書等で頻繁に取り上げられているものに”禅(瞑想)”があります。
 精神統一やスキルアップを目的としているようです。

 読経にも禅と同様の効果があると僧の方から教わった事があります。
 何より、脳科学的にも読経中にセロトニン(免疫作用向上効果がある分泌物)の分泌を増加させる事が判明しています。
 それだけでも読経は”やって損なし”といったところでしょう。

 私は読経で、般若心経・大悲新陀羅尼・光明真言・聖観音咒・回向文を毎日声にしていますが、一般的にはやはり般若心経が最もポピュラーなようです。


 般若心経は大般若経というとんでもなく長いお経(教え)の核心部分を説いた、お経の中でも非常に短い”空の教え”です。
 無数にあるお経の中で唯一、寺・仏だけでなく、神社・神にも捧げてよいとされるお経です。

 西遊記の三蔵法師のモデルになった実在した僧侶である玄奘も、実際にインドに経典を得る為に旅に出た際に(西遊記は物語ですが、玄奘という三蔵(法師・僧侶)がインドに経典を得るために旅をして中国に経典を持ち帰った事は実話です)、その途中、幾多の困難の際に般若心経を唱えて難を逃れたという話は非常に有名です。

 私も玄奘に習い、何か大切な物事に臨む際などに般若心経を呟く事があります。

 本来、お経を読む場合、”母親からもらった手紙を読むように、しっかり文章を目にしながらお経は読むもの。その教えに触れる事に感謝を示す意味も込める為”なのですが・・・。
 大切な場面や直感でちょっと危険を感じる時などに、文章を目にせず、即、その場で口ずさむ事があります(他人に聞かれないように気を配りながらですが・・・)。


 その事が要因で本当に難が逃れられるのかどうかは科学的に証明できるものではありませんが・・・

 しかし、読経したのちに難から逃れられたり、事が巧く運べば、”感謝”する気持ちになれます。
 自分は運がいい、自分が自分がという考えになりません。
 感謝の気持ちというものを自然に生じる事ができるって、私は大切だと思っています。


 巧くいかない時、不平不満など、生きていれば必ずブチ当たるものですよね。
 もちろん、そういった負の感情は溜め込まずに愚痴などで吐き出す事も必要ですが・・・
 できる事なら愚痴る事はしたくない。
 どうせ口にするなら(聞くなら)愚痴や不平不満ではなく、感謝や希望といったものにしたいです。


 スピリチュアル的な事をよく述べられてしまう般若心経ですが、人間性についても非常に有効で貴重で大切なものに思えるのは私だけでしょうかね。


 自分以外の人間に読経を薦める気は全くありません。
 世の中には「お経?・・・気味悪い・・・」「読経って年寄りがするものでしょ?」などと思う方々もおられるでしょうからね。

 
 でも、私にはとても大切な、そしてありがたい、また楽しい(なんて言ったらバチ当たりでしょうかね)読経です。
 これからも、毎日の日課としての読経は欠かしませんね。

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